大根は、日本の食卓に欠かせない野菜のひとつ。煮物やサラダ、薬味として幅広く活用される大根ですが、実はその栄養価と効能が非常に優れていること知ってますか?低カロリーなのに、ビタミンCやカリウム、消化酵素を豊富に含み、『食べる万能薬』とも呼ばれるほどの健康効果を持っている。
捨てられがちな葉にも根以上の栄養が詰まっており、上手に活用することでさらに健康的な食生活を送ることができます。
大根の栄養と効能
イソチオシアネート
大根を切ったりすりおろしたりすることで生成される辛味成分「イソチオシアネート」には、抗酸化作用や抗菌作用がある。これにより、がん予防や血栓の抑制、動脈硬化のリスク軽減が期待されている。
消化酵素(アミラーゼ)
大根には、でんぷんを分解する消化酵素が含まれており、胃もたれや胸やけの緩和に役立つ。特に、大根おろしとして生で摂取することで、この酵素を効率よく摂取できます。
ビタミンC
大根には免疫力を高め、老化防止や美肌効果をもたらすビタミンCが豊富に含まれている。抗酸化作用によって体内の酸化ストレスを軽減し、健康維持に貢献します。
食物繊維
大根は食物繊維も豊富で、腸内環境を整え便秘を改善する効果がある。また、血糖値の上昇抑制やコレステロール低下にも寄与します
カリウム
カリウムは塩分排出を助け、高血圧やむくみの改善に効果的です。大根にはこのミネラルが多く含まれており、心血管系の健康維持にも役立ちます
大根の葉の栄養と効能
大根の葉は緑黄色野菜として分類されるほど栄養価が高く、以下の成分が特に注目されています
- β-カロテン(ビタミンA):皮膚や粘膜の健康維持に役立つ。
- カルシウム:骨や歯を強化し、骨粗しょう症予防に効果的。
- ビタミンC:根よりも約5倍多く含まれ、高い抗酸化作用を発揮
食べすぎリセットに『すずしろ汁』農家さんに教えてもらったレシピ。
大根・里芋・人参・カブ・鶏肉をお味噌汁の具にします。最後に大根の葉っぱを刻んで入れる。
出来上がったらお椀に盛って大根おろしをたっぷりかけてその上に刻んだ柚子をのせて出来あがり。
※すずしろと言う名は大根の別称で、漢字で蘿蔔や清白とも書き読み方はすずしろです。
大根の辛味成分「イソチオシアネート」の効能
抗酸化作用
イソチオシアネートは活性酸素を除去する働きがあり、身体の酸化を防ぐ。老化の抑制や細胞のダメージ軽減が期待される。
抗菌作用
優れた抗菌効果を持つため、体内の有害な細菌やウイルスを抑制し、感染症予防に役立つ。
血栓予防
血液をサラサラにする働きがあり、動脈硬化や心血管疾患のリスクを軽減する。
がん抑制効果
イソチオシアネートはがん細胞の増殖を抑える可能性があるとされていて、特に消化器系のがん予防に注目されている。
消化促進
消化酵素とともに働き、胃腸の負担を軽減し、消化不良や胸やけを緩和する。
摂取方法のポイント
イソチオシアネートは熱や蒸発に弱いため、生で食べることが推奨されている。特に大根おろしとして摂取すると効率よくその効果を得られる。
切り干し大根の効能
切り干し大根は天日干しすることで、旨味や栄養が凝縮され、カルシウム、鉄、ビタミンB群の含有量が増加、食物繊維も豊富な栄養価の高い食品。
骨や歯を強化、貧血予防、腸内環境改善、ダイエットサポート、血栓予防の効果があります。
大根おろしは鬼おろしを使うとおいしくできる
鬼おろしを使った大根おろしは、通常のおろし金で作る大根おろしとは異なる食感や栄養価を持ち、料理に幅広く活用できます。
大根おろしに含まれるイソチオシアネートは揮発性なので、時間とともに空気中にどんどん逃げてしまいます。大根おろしなど、15分たつと成分は50%に減ってしまうとも。
イソチオシアネートは切ったり、すりおろしたり、噛んだりすることで野菜の細胞壁が壊れるほど多く作られます。

大根おろしは油の毒消し?
脂の毒消しには大根おろしとかんきつ類と言われている。大根の酵素は脂肪分解を促すすぐれもの。腎臓の働き方を活発にして、摂りすぎた油の廃毒をしてくれる。
腎臓のろ化装置で有る糸球体は動物性の油だけでなく植物性の油の酸化でも目詰まりを起こす。この目詰まりを溶かすのに大根と柑橘類がベスト。柑橘類のクエン酸は肝臓も元気にしてくれる。天ぷらに大根おろしとかゆずがついていたりするのはちゃんと理にかなっているのです。
切り干し大根醤油漬けで手軽に栄養補給
切り干し大根醤油漬け
切り干し大根を洗って水気を切り、食べやすい大きさに切って※醤油・※酒・※酢・昆布・唐辛子を合わせた調味液に漬け込むだけで常備菜ができます。
※印があるものは鍋に入れ火にかけ煮立ったら火からおろして粗熱をとってからすべての材料を漬け込む。
毎日たべてますよ(^_-)-☆
大根飴の効能と作り方
咳が止まらない喉が痛い。はちみつ大根をすぐに使いたいのにはちみつ大根は水分が出るまで時間がかかりますね。すぐ飲みたいときは、大根おろしを作りガーゼなどで絞る。この大根の絞り汁とはちみつを混ぜたらできあがり。この場合は、苦みが強くにごったシロップになります。
はちみつ大根にする大根の切り方は、大根エキスが出やすいイソギンチャクみたいにカットするのが良いみたい。
まとめ
大根は、根から葉、さらには辛味成分や加工食品に至るまで、驚くほど多くの栄養素と健康効果を秘めた万能野菜。消化酵素による胃腸のサポートや、ビタミンC・イソチオシアネートの抗酸化作用、さらに食物繊維による腸内環境の改善など、日々の健康維持に欠かせない要素が詰まっている。大根おろしや切り干し大根、大根飴など、調理法を工夫することでその効果をさらに引き出すことができます。
この記事を通じて、大根がいかに健康的で魅力的な食材であるかをご理解していただけましたか?
ぜひ毎日の食事に大根を取り入れ、その豊富な栄養と効能を実感してみてください。健康的な生活への第一歩として、大根を活用したレシピにも挑戦してみて下さいね。
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